現在、増築の確認申請は至難の業です。特に検査済証が無い建物はなおさらです。
本日も増築をしたいお施主様と打ち合わせをしたが、4階建てのマンションだが一部分は3階建てで、その部分も4階にしたいとのことだった。検査済証はやはりない。これは難しいなと思ったのですが、図面をよくみると、確認申請の図面にちゃんと『増築予定部分』と記載されている。 『なんだこれは?』っていろいろと見てみたが、構造計算はすでに増築時の計算がしてあった。しかし、日影でアウトだったのだ。当時の設計士さんが、土地が増えれば、すべて4階になるということで、そのような増築予定部分という記載をしたらしい。しかし敷地は増えていないので、現在の建物でいっぱいいっぱい建っている。
確認申請をしないで、増築する施工会社も多いが、コンプライアンスからすれば、やはり申請をしなければならない。しかし申請しても通らない。よって闇で増築してしまう。これ結構多い話です。私はお金になる仕事でも断っています。集団規定や単体規定に守っていればいいという方もいますが、やはり・・・・。
本日のお施主様も納得していただきました。
当初の設計で増築を見込んだ構造計算をして、さらに検査済証は最低でもとっておかないと、今後いろいろと増築や改築等ができないんです。さらに銀行もお金を貸してくれませんし・・・・。
スケルトンインフィル住宅(SI住宅)というものがあります。間取りが何パターンか変更できるようになっている家です。変更していい壁や柱、変更してはいけない壁や柱が構造計算上、決めておいて、家族構成の変化でも、間取りが変えられる家です。最初からこのように造っておけば、改築も簡単にできますし、長いこと住める住宅にもなります。
今の日本の建物の寿命は26年・・・・。せめて自分の寿命と同じくらいにしましょう。!!!
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