2010年4月24日土曜日

借家法

旧借家法では、貸主より借主のほうが法的に守られている。貸しているほうが、出ていけと言っても、出ていかなくてもいいのだ。家賃滞納とかは別ですが・・・。
現在計画中の物件は木造アパートの2階建てです。ほぼ図面も完成していて、来週には確認申請をしようと考えています。建築主は80歳近い老夫婦です。実は現在その計画の敷地には古いアパートがあります。総戸数4戸なのですが、1件が予定の3月末までに引っ越しが完了していませんでした。本人もいろいろと物件が探しているようなのですが・・・・。よって計画が現在ストップしています。本日も狭隘道路の申請の件で印鑑証明書を取りに伺ったのだが、頭を悩ませていたようだ。
現在の建物は地盤のせいで傾いているのだ。建て替えるのは当然だが、引っ越し先が見つからなければ、こちらも動きようがない。だらだら居座るような借主ではなさそうだし、このまま少し様子をみることとなった。しかたがない。
住宅は不足していた戦後の時代にこの借家法ができたが、その当時は借主の立場が弱かったため保護する意味も含め、借家法ができた。しかし現在は家が溢れかえっている。日本の空家は全国で660万戸以上!!!。新借家法も現在はあります。今の世の中、お年寄りのアパートのオーナーはいっぱいいる。逆に借家法は貸主を圧迫しているのうな錯覚におちる時もしばしばある。

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