今日は、瑕疵保険の検査でした。無事終わったのですが、以前TVで、『今や現場では釘を打つ音が消えた!』 そんなのをちらっと拝見した。
昔の大工さんは、玄翁(トンカチのこと)を使って、釘を打って家を作っていた。音で表現すると・・・・そうです・・・トントンカチカチです。しかし今の現場では玄翁で釘を打つ『トントンカチカチ』の音は聞こえてきません。理由は釘を使わないからです。仮止めの時にたまに使いますが、釘は今現場にはないのです。父が大工のころは、釘箱があって、そこは仕切られている。釘の大きさごとにきれいに分けてあるのだ。この材料の時はこの短い1寸釘、この材料のきはこの長い3寸釘とか・・・。(現場では5寸釘は見かけません・・・。やはり特殊なのですね・・・・)
だから今、現場で釘箱もありません。釘が無い代わりに、現在はビスを使います。釘よりも引きぬきの力はありますし、間違えたときにも、容易に外すこともできます。材料を痛めないで、取り除くことができるからです。
私も15年くらい前までは、大工の見習いもさせていただきましたが、釘箱から釘を釘袋に入れて、釘袋を腰に締めて、片手で玄翁を持ち(私の場合は左手・・・)、右手で釘袋の中を探り、今ほしい釘の大きさのものを取り出すのだ。たまには手を入れたときに釘の向きが悪く、指を怪我してしまったり、ほしい種類の釘がなければ、ひたすら釘袋内をひっかきまわして、探し続ける・・・。懐かしいです。
石膏ボードには石膏ボード用の1.5cmくらいの釘で打つのだが、あまりに小さい釘なので、手を打つことも・・・・・。
というわけで今の現場は『トントンカチカチ』ではなく、電動ドリルの『ギュイーン、ギュイーン』(この表現が適切かどうかは・・・わかりませんが・・・)というような音しか聞こえません。しかし釘を打つ音は聞こえませんが、木材を加工し取り付けるときに、位置の微調整で玄翁を叩く音は聞こえますが・・・。
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