2012年3月26日月曜日

断熱層&防湿層&気密層&防風層&通気層

先週、福岡にて勉強会がありましたが、その中で断熱層、防湿層、気密層、防風層、通気層の話があった。外部と内部との境にはこのような層が必要なのです。

①防湿層
室内の湿気を建物内部に入れにくくする。そのために防湿層を設ける。繊維系断熱材には防湿フィルムが張ってあるものが存在するが、中にはプラスチック系断熱材にも必要な材料もある。
そして重要なのが、連続性です。建物内部そっくり(床、壁、天井もしくは屋根)防湿層で覆うことが重要なんです。ということは施工状況により意味のない施工不良も多々あるということです。
②気密層
気密材やテープ等で連続的に隙間が生じないよう施工することによって構成される層で、繊維系断熱材の防湿フィルムなどは防湿層と気密層を兼ねることができる。
③防風層
防風材やテープ等で連続的に隙間が生じないよう施工することによって構成される層で、断熱層と外部との間に施工するもの。透湿防水シートなどはこれを兼ねることができる。
④通気層
断熱層の外側に空気の通り道を作ってあげる層で、外部の仕上げ材と防風層との間に施工すべきもの。
⑤断熱層
断熱材を用いて連続的に隙間が生じないよう施工することによって構成される層

どの層も連続性が重要である。どこか施工不良があるとそこ箇所が原因で、建物に支障をきたしてしまうのです。ひと昔だと、ただ詰め込むだけの断熱材、通気層がない家なんかいっぱいあります。冬寒く、夏暑い家は当然の結果ですね!!!2020年より前に法改正が行われそうです。みなさん勉強しましょうね! 設計事務所の建築士は当たり前ですが、施工する側もかなり勉強が必要となります。UB回りの断熱材施工要領、気流止めのやり方、充填断熱、外張断熱、コンセント、ダクト回りの施工方法・・・・。しっかり施工して、他の国に近づきましょう!!!!

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