2013年9月28日土曜日

ヒートショック



だいぶ朝晩冷え込んできましたね。風呂上りも暖まらないと、洗面所に出た瞬間、寒っ! って思いますよね!上のグラフ、緑色は癌等で亡くなる月別の人数、赤は心疾患や脳血管疾患で亡くなられた月別の人数です。これを見ると癌で亡くなる方は一年を通してあまり増減がありません。でも心疾患や脳血管疾患の場合は寒い時期に人数が多いことがわかります。

日本では、手すりや段差など建物の構造上のバリアフリーこそ重視されていますが、家の中の温度差をなくす「温度のバリアフリー」については、近年になってやっと注目され始めたのが現状です。

ある統計によると、高齢者が家庭内で亡くなる原因の4分の1をヒートショックがいるということです。そしてヒートショックを起こしやすい場所はトイレ・洗面所・浴室で、つまり家の中でとくに寒い場所であることがわかります。またヒートショックが起きやすいのは、やはり寒い時期である。つまり暖房がよくきいた部屋や温かい布団の中から抜け出して、寒いトイレや洗面所に入ったとたんに発作を起こすケースが多いのです。この瞬間に、心臓には非常に大きな負担がかかります。これがヒートショックですが、高齢者の方だけでなく、若い人でもありうることです。しかし高齢者や高血圧症の人にとっては心筋梗塞や脳血管障害に直結する可能性が高く、運が悪ければそのまま死亡にもつながるきわめて危険な状態といえる。こうした人たちにとって、家の中でのふだんの暮らしに、ヒートショックの危険性が常に潜んでいるのです。

予防策は・・・・
① 洗面脱衣所・トイレに暖房器具を置いて、部屋ごとの温度差を小さくする
② 入浴前に、浴室をシャワーであたためておく。
③ 浴槽のふたは開けておき、床にはマット等を敷く。
④ お風呂の温度は38~40度のぬるめにする。
⑤ ヒートショックを起こしやすい人がお風呂に入っている時は、家族が声を掛けたりする。
⑥ ヒートショックを起こしやすい人は、気温が高い明るいうちにお風呂に入る。
⑦ いきなり熱いお湯に入らない。
⑧ 食後すぐや空腹時にお風呂に入らない。
⑨ 肩までつからず、体への負担が少ない半身浴にする。

みなさんもこの冬、注意しましょうね!

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