地震力・・・・建物は地震時に横力を約20%受けます。建物重量100tの家なら地震時の横力を20t受ける計算になります。
ということは、100kgの体重の人と50kgの体重の人では横力はそれぞれ20kgと10kgという計算に・・・。地震時には体重が重い人ほど、受ける力が違うということです。
つまり建物は軽い建物の方が、地震には損傷や倒壊の被害を免れるということに。それでは瓦が重いからダメなのか・・。だから阪神淡路大震災では瓦屋根の家が倒壊したのか・・・。違います。建物重量の20%の横力に耐えられる体力壁を作ればいいのです。それが足りていなかったのです。
構造計算では鉛直加重と水平加重を計算します。鉛直加重は建物の重量、積載荷重、積雪荷重・・・・。水平加重は地震力と風圧力です。雪国では多めに体力壁を入れないとだめなんです。積載荷重は住宅の場合、1㎡当たり180kgです。家具やベット等何もない状態で、1㎡に180kgの相撲取りが家全体に座っていても大丈夫というのが建築基準法です。
よく、本がぎっしり詰まった本棚がありますが、幅80cmの棚で重さは約40kgのなります。6段あったら240kgです。たかが0.5㎡程度で240kg・・・・。1㎡では480kg!。書庫を自宅に作った人もいますが、2階の天井が抜ける事故はあるが当たり前です。6帖程度(約10㎡)の部屋を書庫にしたらそれだけで3000kgオーバーです。重量が重いほど地震力は大きいと言いましたので、天井が抜けるならまだしも、地震時にとんでもないことになるかもしれません・・・・。
構造計算はあくまでぎりぎりの設計です。くれぐれも、建築士さんに重量のことも相談を!!!!。
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