ちょっと今日は長く書き込みます。
実は先月、大田区役所から連絡があり、「3年前に竣工したマンションに国の会計検査が入りました」とのことだった。この物件、お施主様は一般の民間人。ただし、東京都から補助金がでているのです。(実際はその2割程度は国から・・・・)ということで、資料を構造担当の人にまとめてもらって、報告書をだした。しかしその後、疑義が持ち上がって・・・・・、再度構造事務所の人(M氏)が呼ばれて、説明に・・・・。そこでも埒があかない・・・・・。昨日、施工会社とM氏と私とで打ち合わせ・・・・。
会計検査で問題が生じると、とんでもないことになる。補助金は総額7000万円近くもらっているのだ!。このお金を返却しろってことになれば、お施主様は返金できないでしょうから、工事監理者の私や施工会社を訴える。すると私は破産宣告!。それならまだいい。国からは、工事監理者の資格まで・・・・・。(えっ!一級建築士剥奪?) そしてTV放映・・・・!「大田区の一級建築士、逮捕!」 話はどんどん膨らむ!!!
本日再度、構造事務所のM氏が説明に都庁まで・・・・。結果的に早く言えば、執行猶予付きの判決?になりました。物件地で再度地盤調査をして、安全性を確かめられればOKということになった。 もしかしたら懲戒処分等はあるかもしれないが・・・・。
今回の物件、本をただせば、大田区の借り上げ住宅の設計をしたことから始まった。条件があった設計や施工をすると、マンションを一括で区が20年間借り上げてくれる制度を利用したのだ。お施主様は20年間、家賃の滞納等の心配が全然ないのだ!。(実際は20年を超えた場合、延長される。なぜなら入居希望者が相当いるのだ!) さらに施工費、設計料の何割かの補助金はもらえるのだ。この借り上げ住宅に入れる人は大田区在住の年収の低い方で・・・・。2DKクラスが驚くような金額で入居できる。差額の家賃も大田区が負担する。区営住宅なのでそのような金額になってしまうのだが、その差額もわれわれの税金?。入居申し込みの倍率もとんでもない数字になっている。50倍以上は当たり前みたいです。・・・・・・
会計検査院ってすごい職業の方で、頭はもちろんですが、相当知識レベルでも、なかなかなものがあるようです。でも実際の現場の様子はわからないみたいですし・・・・・結果的にはM氏のほうが勝っていたのかなぁ・・・!。(そういう話ではないが・・・) やはり構造事務所はソフトを使える人ではなく、ソフトくらい簡単に作れる人っていうのはすごいんですね!!!。
私もM氏も施工会社の社長も昨日はよく眠れなかったと思います。ちなみにM氏は3日間も・・・・。私も昨日はいろいろと久し振りにネガティブになってしまった。財産も失い・・・・資格も失い・・・・なんて・・・・「そんな大げさな!」って言うかもしれないが、実際、会計検査院のOKが出なければ・・・・。私でもネガティブになるときもあるんだなって感じてしまった。
何気ない一日だが、私にとって、とても重要な一日であった・・・・・・!!!
2 件のコメント:
ついつい悪い方に考えがちですが、冷静に分析してみると案外大丈夫なこともよくあるのでちょっと休息を入れてもう一回検証してみてください。結果が違うかもしれませんよ。
SRILANさん。ありがとう!まぁそこまで大げさなことにはならなさそうです。もう昨日からいつものポジティブ人間に戻っていますから!!!
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